こんにちは、GRE(ぐれ)です。
最近、当ブログはキャンピングカーの話題がメインになりつつありますが、
もともとは雑記ブログとして立ち上げていたんですよね。
なので、今日はちょっとキャンピングカーとは少し違う話をしたいと思います。
目次
大型二輪免許を取るぞ!
ここ最近、ブログの更新もすっかりサボって何をしていたかというと、キャンピングカーからちょっとだけ浮気!?をして大型二輪の免許を取るために教習所通いをしていた。
ちなみに私は18歳の時に中型二輪の免許を取得し、400ccのバイクを2台ほど乗り継いだ。
しかしその後20年以上、バイクに乗ることはなかった。
ほんの数ヶ月前のこと、ひょっとしたことから通勤用にホンダのグロムという125ccのバイクを購入したのだが、
これがまた乗ってると楽しくて楽しくて!
やっぱりバイクっていいなあ!楽しいなあ!って。
で、8月初めに入所し、やっと本日卒検の運びとなった。
今日は秋雨前線が停滞していて、せっかくの検定だというのに完全に雨!
普通車ではどうって事ないが、バイクで雨ってのは最悪のコンディションだ!
でも、キャンセルしてもキャンセル料が発生するし、何よりさっさと卒検をクリアして1日でも早く大型二輪ライダーになりたい!雨だろうが嵐だろうがとにかく早く卒業したい!
で、気合十分!絶対にパスしてやる〜!っと意気込み、いざ教習所へと行ったのはよかったのだが…。
検定の説明を受けて控え室へ
いつも通り、二輪の教習生のために用意された控え室に行く。
大型二輪の検定者は私以外にもう1人居た。
普通車なんかの時にはまずないが、二輪の検定を受ける者同士、なぜか連帯感というかすぐに打ち解けてしまう。
すぐに声をかけ、すっかり意気投合してしまった。
「今日はあいにくの雨ですね!」
「急制動、止まれるか緊張しますね!」
共通の趣味、同じ目的を持った者同士。すぐに心が通う。
私は登山はしないが、同じ山の頂上を目指す者同士もきっとこんな調子で意気投合するのではないかと思ってしまう。
そうこうしてるうち、私たちの担当の指導員は、私たち二輪以外に牽引免許の3人の方も検定しないといけなかったので、カッパやプロテクターを装備して気合十分だった私たちを後回しにし、先に牽引免許の検定のために控え室から出て行ってしまった。
なので、せっかくフル装備で気合を入れたにも関わらず、カッパでムレムレの状態で長時間待つわけにはいかないので、せっかく着たカッパをまた脱ぐという非効率的なことをした。
おそらく1時間半は待ったであろうか。しかし、もう1人の二輪の人と意気投合して話をしていたせいもあり、比較的あっという間に自分たちの番がやってきた。
いざ本番!
待ち時間がたっぷりあったせいもあり、朝に配られた検定コースもすっかり頭の中に叩き込むことができた。
検定の番号の若かった私から先に検定を受けることになり、無線機とゼッケンを渡され、いつも通りバイクのキーを渡された。
いつも通り駐輪場に停めてあるバイクを出してきて準備しようとすると、指導員が監視のためのタワーみたいなのを指差して、「私はこれからあそこに上がるので、それまでにバックで押してあそこの発着点につけておいて」と言う。
練習の時には毎回、駐輪場から出してすぐに自分でエンジンをかけて、ウインカーやブレーキランプの点検をさせられる。
で、バイクの周囲をぐるっと一周して車体に異常がないかを目視確認する。
そしてコースに出たら外周を一周しながらブレーキやクラッチの感覚、スラロームを想定しての蛇行運転なんかもしたりして、いわゆるウォーミングアップ的なことをし、そして発着点につける。ここまでが検定を想定した検定前のウォーミングアップなのだ。
ちょっと不安になったので、
「それってエンジンは切っとくんですか?」と思わず訊いた。
「あ〜、エンジンは切っといてね〜」と言い残し、指導員はタワーの方へ歩いて行った。
いきなり発着点。しかしまだ1秒足りともかけてないエンジンなんて完全に冷え切っちゃってますぜ、ダンナ!
まさか、そこからいきなり検定始まらないよね?ね?
「じゃあ、初めてくださ〜い」と無線からの指示。
第二段階の見極めから1週間以上あったので、多少、マシンへの感覚の不安があったものの、
「さあ、まずはウォーミングアップでちょっとマシンの感覚を掴んでと」と心の中で呟きながら、それでも発着点からの乗車なので、本番を想定した乗車方法でバイクにまたがり、いちおう後方も確認しつつ(これも本番を想定しながら)発進した。
ちなみにここには教習車のバイクが何台かあるのだが、その中に、やたらとウインカーの調子が悪い奴がある。
ウインカーのスイッチのバネがキツくて、スイッチがセンターに戻る拍子にせっかく出したウインカーが消えてしまうのだ。
さっき発進の合図でウインカー出したのに、何気にメーターあたりを見ると出したはずのウインカーが消えてる!!
運が悪いことに今日はそいつだ!
他に調子の良い奴が何台もあるのに、よりによってなんでこいつなんだ!?
しかしもう走り出した以上、そんなことは言ってられない。
それにしても、エンジンかけたばかりだから、アクセルちょっとひねっただけでえらくシャクれたような動きをしやがる。
昔と違ってキャブ車じゃないから、エンジンスタート時でも一定の回転は保ってるのがわかる。
しかし、やっぱりエンジンが冷えてると微妙なアクセルワークがしづらい。
まあ、いい。外周を1周しながら、感覚を自分に叩き込めばいい。
さて、直線に差し掛かったのでブレーキをちょっとキツめにかけてみたり、スラロームをイメージして車体を左右に振ってみたりとしますかね。
と考えていると、無線からの指示が…。
「えー、次の交差点を右折して波状路へ行ってください。」
ん???さては、これは…、
「もう検定、始まっちゃってる???!(◎_◎;)」
外周を一周するはずが…。
これはまずいことになったぞ!
右折ってことは…、もうここで進路変更しなきゃ!と慌ててウインカーを出す。
そして3秒数え、右のミラーを見て、右の後ろを直接見て、また前を見てそれからゆっくりと進路変更。
そのまま減速してローギアに落として、交差点を右折と。
で何気にメーターを見ると…、
消えとるがな!!ウインカーが!!!!(◎_◎;)
慌ててウインカー出すも、あ〜きっとこれはもう減点されてるな〜とすでに精神的にもヤバイ状況に。
当然、急展開のあまり心拍数も急上昇している。
次に波状路というアトラクションへ。
とにかくさっきから、このアクセルのぎこちなさが妙に気になる。
まだエンジンが冷えてるせいなのか。
ちょっと捻っただけでシャクレがすごい。
というか他のマシンに比べて遊びが極端に少ないような気がしてならない。
だから、必要以上に捻ってシャクレてしまうのか。
波状路に差し掛かった。
波状路は、凸凹したところをエンジンをブン!ブン!と吹かしながら半クラッチでミートさせて惰性で通過するところ。
しっかりブン!ブン!吹かさないと凸凹に負けてエンストしてしまうのは、もうすでに練習の最初の頃に体験済み。
だが、今日に限っては最初からのシャクレが気になっていたのか、いまいち吹かしが足りなかったのだ!
出だしで、
ん?ちょっと弱いか?もうちょっとか?
ん?まだ弱いか?
ってやってるうちに、
ガクーン!という衝撃と共に見事なエンスト!!!!(◎_◎;)
全て終わってしまった…。
その後、次の補習の予約のことやら、雨で濡れたゼッケンやプロテクターの返し方などを無線で聞きながらバイクを元の場所に返すためにコース内を走っていたのだが、あまりのショックで何を指示されたのかほとんど頭に入って来なかった。
まとめ
言い訳をすればキリがない。
結果が全て。どんな理由であれ不合格は不合格なのだ。
ちなみ私は、原付、中型自動二輪、普通自動車、牽引の4つの免許を所持している。
そして以上の全ての免許は正直なところ、大した苦労もなく補習を受けることもなくあっさりとパスしてきた。
私は今回のことでちょっといろんなことを学んだような気がする。
少なくとも、大型二輪は今までの免許には比べ物にならないほど難しいと感じていて、
中型二輪も似たようなものだが、やはり400ccと750ccの違いは大きい。
重さ、大きさがまるで違うので操るだけで一苦労する。
それでも、練習によってまずコースさえ間違えなければ技術的には卒検に耐えうる技量は十分に身につけたと自負していた。
しかし、練習でどんなにうまく乗れていたとしても、検定というのはやっぱり魔物が潜んでいると思う。
ウインカーがまともに作動しないバイクにビビって、検定に通過できないようでは公道で大型二輪に乗る資格はないのかもしれない。
また冷えてるエンジンでうまくアクセルをコントロールできないなんてこれもまた大型二輪の資格はないのかもしれない。
車輪の出ない旅客機でさえ、見事胴体着陸できる者がエアラインパイロットなのだ。
それがプロフェッショナルなのだ。
2輪は一般的に4輪よりも危険な乗り物であるのは周知の通りで、実際の公道では特に注意が必要である。
重さ、大きさ、パワー、どれをとっても破格の存在とも言える大型二輪。
検定に潜む魔物を制するものだけが許されるライセンスなのかもしれない。
※11月17日更新
9月13日に2回目の卒検を無事にクリアし、教習所を卒業しました。
そして翌日に大型二輪免許取得を果たしました!
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